九州旅行~熊本、宮崎、大分~

今回の旅程は以下のとおり。

1日目

18時30分頃 阿蘇熊本空港に到着。
19時頃~ レンタカーを借りて、熊本のドーミーインへ。
19時30分 ドーミーイン到着

シルバーウィークを利用して九州旅行。コスパ良く旅行するために夕方の便を利用した。1日目は、熊本に到着することだけが目的。

2日目

  • うなぎ自販機で朝ごはん購入☆
  • 熊本城周辺を散策☆
  • 県庁を訪問☆
  • 阿蘇で遅めの昼食_あか牛丼
  • 大観峰展望台(阿蘇)☆
  • 宿泊先に到着☆

熊本のドーミーインは温泉もあり、立地も良い。新市街(アーケード街)や熊本城も徒歩圏内だ。

一日目の夜ごはんで黒亭(熊本城前店)のラーメンを食べた後、宿泊先に戻る最中に新市街でたまたま発見した自販機。今回の旅行では、柳川が組み込めなかったことを残念に思っていたので、かなり興味を引かれた。

値段はせいろ蒸し(上)、うな丼(上)で2000円  どちらも冷凍だが、温めるだけの簡単調理!

翌朝、やはり食べてみたいと思い、おみくじ感覚で購入することに。散歩5分程度で行ける場所にあったことも大きかった。
購入も調理も簡単にできて、鰻も大きくお得感があった。九州旅行を考える際、地理的に柳川に向かうには時間がかかるので、一石二鳥、熊本で鰻も良いのではないかと思う。おススメ。
そしてドーミーインは必要なものはすべて揃っていて、コスパが良い。夜食にラーメンを提供してくれるなどのサービスもあり、違う旅先でもお世話になりたい。

熊本城は、あの頃の地震から6年経った今も復旧作業中であり、通行できないエリアがいくつかあった。しかし、歴史を刻みつづける城には風格が宿り、戦国時代と現代がひと続きの現実なのだということを象徴しているかのようだった。

今回は次の予定もあったため、入場はせず周辺を散歩。熊本城の景観が良いスポットでもある【加藤神社】に参拝し、【桜の馬場城彩苑】でふらふらお土産を見ながら、1時間ほどの滞在。周辺には大きな公園があり、ジョギングや散歩をする人々が行き交っていて、市民の憩いの場として地域に根差していた。

ルフィー像

ワンピース作者の尾田さんが熊本のご出身ということで、熊本市内のいたるところにキャラクターの銅像を配置したようだ。このキャラクター銅像巡りを目的の一つとして、熊本滞在を楽しむ人も多く、どの銅像もカメラを構える人に囲まれていた。ルフィー像は熊本県庁にあり、休日でも警備の方が案内してくださった。この試みには、地元を想う作者の心意気を感じた。それは、熊本地震の影響が残る場所にも配置されていて、現実を直視しながら希望ある未来を信じる力をくれる。

キャラクター銅像(一部)

旧東海大学阿蘇キャンパス(地表地層断層、1号館建物)

地震の大きさを刻銘に残す。ここには真ん中の【ロビン像】が置かれている。

【大観峰展望台】
九州巡りには車がないとかなりプランが限られる。特に、自然の中をドライブする楽しみも九州旅行にはある。辺りを一望できる展望台には、大きな駐車場があるものの、ドライブやツーリングの人々で溢れていた。阿蘇の山並みは丸みがある山肌が特徴的。晴天の日は、街や周囲の山並みを一望できる。目的地でどう楽しむか、ということだけを考えてしまいがちだが、目的地までの道中や過程の何気ないひとときが、後になって懐かしく思い出されることも多い。ここでは友達や仲間で訪れる人々を多く見かけた。何となく行ってみる、そんなきっかけだとしても、取るに足りない会話だとしても、きっと”あの頃行った”ことを懐かしく話せるとき、それは比類なくかけがえのない思い出だ。

ペンション【おれんじびーる】で一泊お世話になりました。
自然豊かな場所だから、キャンプやグランピンも候補に考えていたが、素人にはハードルが高い。そこで久しぶりのペンション。親戚の家に泊まるような感覚で、到着したときには、オーナー(?)の方がお風呂の準備をしてくださっていた。長年続けてこられたからこそ培われたものか、付かず離れずの距離感が居心地よく、滞在時間としては半日もなかったが、今度また来る機会があるとしたら、きっと”帰ってきた”感覚になるのではないかな。
社会人も30代半ばになると、新しく知り合う人といえば何かしらの利害関係がある場合がほとんどだ。気遣いも、気疲れも、それがあたりまえ。好きならより近くに、嫌いならより遠ざけて。人との距離感や体裁に敏感になる。そして、それをお互いに察しながらでしか、働くうえでの共生はない。みんな同じ社会に生きている。でも、このオーナーさんは、自然とそこに佇んで、日々新しく来る人々の隣で分け隔てなく親しくお話するだろう。そんな心の在り方に、安心する。人の魅力で運営されるペンションだった。

3日目

・草千里ケ浜☆
・高千穂峡
・天岩戸神社☆

【草千里ケ浜】
阿蘇の自然を直に感じることができるスポット。以前は、馬が放牧されていて、馬具の装着されていない馬を間近に見ることができたようだが…今日はしっかりお仕事をしていた。黒いシートが敷かれていて、その上を歩いてぐるっと1周するコースになっている。馬たちも毎日歩いているからか、人の指示がなくとも決められた道を歩いていく。広大な草原、水たまりに映える空、そして至るところに馬のフンが落ちていて、五感で自然を感じることができる。
ここもツーリングの目的地にする人がとても多い場所で、連休中は駐車場に入るための行列ができていたそうだ。今日は混雑なく、スムーズに辿り着いた。NHKの"ドキュメント72時間"で取り上げられていたのを観て、かねてから行きたいと思っていた場所だった。実際現場で目の当たりにすると、バイクの免許を取ってツーリングの趣味を追加するのも良いな、と新しい発想が浮かんだ。歳を重ねても、新しいことが始められる期待は嬉しく楽しい。

【高千穂神社、高千穂峡】
阿蘇から車で約1時間移動して、宮崎県の高千穂へ。
高千穂は水が豊かだ。高千穂峡では、ある程度の待ち時間は覚悟のうえでボートに乗るつもりだったが、1週間前にあった台風の影響で、水量が増し濁流となっていたため、ボートは運休になっていた。せっかく来たから、周辺を散歩。
九州観光の際は、観光地が点在しているので、複数の県を一気に車で周るのがおススメ。宮崎は縦長の形なので、下の方へのアクセスは時間や他のプランとの兼ね合いで難しかったが、高千穂は北部にあり、熊本と併せたプラン作りが効率が良い。

【天岩戸神社、天安河原】
むかし天照大神(太陽の神)が弟のいたづらに怒り、天岩戸と呼ばれる洞窟に隠れしまった。太陽の神がいない世の中は暗黒の世界となり、それに困った八百万の神々が集まって、天照大神に何とか出てきてもらおうと相談した場所が、ここ天安河原だそうだ。
天岩戸神社(天照大神がお隠れになった天岩戸を御神体としてお祭りしている神社)から歩いて15分ほどで天安河原に到着する。辺りは神聖な雰囲気が漂っていて、無数の石が積み重ねられていた。神話や伝説には根拠はない。目の前で再現されない現象の存否は確認できないから。それでも多くの人が信仰し、大切にする。私も信じたいと思う。大切なのは実際あったことかどうかではないし、その方が豊かに生きられる気がする。それに、受け継がれてきた物語自体が、太古と今をつなぐ貴重なものだ。その場所にはどんな歴史があるのか、そう何度も訪れる場所ではないからこそ、興味をもって調べてみると、より深い体験になるだろう。

【ゆふいん花由】
天岩戸神社から湯布院までは車で約2時間半。通常だと3時間かかるところ、天岩戸神社を出発したのが3時過ぎ。誤算に気づき急いで出発した。東九州自動車道を通って北上したのだが、さらなる誤算で高速道路なのに基本1車線だけでひたすら走り続けなければならなかった。予定より到着が遅れてしまったものの、夕食前に運良く到着できてほっとした。
本日の宿は温泉旅館。せっかくの湯布院、贅沢な温泉宿に泊まることにした。部屋に温泉が付き、別邸の戸建て。庭もあり、部屋も広々和モダンで落ち着く。そして、到着が少し遅い時間になったにも関わらず、気持ちよく出迎えていただき、着座した場所でチェックイン手続きをご案内いただける配慮。さすがは高級旅館のサービスだ。


特に料理はどれも美味しかった。以前は、バイキングで好きなものを好きなだけ食べられることが宿泊先の楽しみだったが、最近は創作料理を選ぶことも多くなった。1品1品に創意工夫が感じられて、初めて食べる料理や美味しさに驚き、また、例えばいつも食べているお刺身でも、包丁の入れ方一つで味わいが変わることを知る。そうしたおもてなしの心に感動する。そして、良い旅館では、おしぼりがとても良い匂いがする。このおしぼりにまで届く配慮、どこか日本的で素晴らしい。どの料理も大変美味しくいただいたが、最後のデザートが印象的だった。ホワイトチョコでコーティングされたボールにオレンジソースをかけると、花開いたように中からデザートが出てくるというもの。見た目の演出も面白く、とても印象的だった。

4日目

・湯布院散策
・別府市街
・大分空港

湯布院散歩
湯布院駅から金鱗湖を目指して歩いていくと、道中はお土産屋さんやスイーツショップが立ち並ぶ。温泉街の古びた感じはなく、新しいお店がどんどんできていて、多くの人で賑わっていた。現地でのみ購入可能なものもあり、良いお土産を買うことができた。
この後、別府に行ったが、正直別府は古い温泉街のイメージで廃屋も目立った。好みもあるだろうが、2択なら湯布院をおススメする。

湯布院から別府までは車で1時間程度。この後は帰りの飛行機までノープランだが、せっかくだから別府名物の関サバを食べるため、レビューの良いお寿司屋さんへ。無事到着したものの、予約客が前に30組ほどいて、全然順番が回ってこない。平日なのに、凄まじい混雑だった。見通しが立たなかったので違う場所で昼食をとることにした。今度機会があればぜひ食べてみたい。
その代わりに、別府港近くで関サバが食べられるお店が見つかったので行くことにした。しかし、そこでも関サバは品切れだったので、代わりにおススメのアジの刺身(右の写真)を食べることにした。

旅のおわりに

今回の九州旅行は、大体プランどおりに行くことができた。
九州旅行は比較的に費用と時間が必要になるが、ドライブしながら自然をのんびり楽しむことができる。今度また九州に来る機会があれば、家族を観光案内してあげたらきっと喜んでくれるだろう。コロナも少しずつ落ち着いてきたものの、インフレなどの経済的不安もあり、自由に海外旅行をするにはあと少し時間がかかりそうだ。思い立ったら明日にでも出かけられる、国内旅行の気軽さを今は楽しみたい。九州なら、いつかは屋久島に行ったり、福岡や長崎に向かうコースも面白いのではないかな。また来るときが楽しみだ。

旅行

Posted by chogo